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植物は知性を持っている

 

このあいだ、このブログで

奇跡のリンゴの木村秋則さんを

取り上げました。

>>木村さんについてのブログ記事

 

木村さんのことを考えてたら

ふと「植物」について

興味が湧いたんです。

 

調べたら

上の写真の本を知りました。

 

『植物は<知性>をもっている

20の感覚で思考する生命システム』

 

『植物は〈未来〉を知っている

9つの能力から芽生えるテクノロジー』

 

興味をそそるタイトルですね(^^)

 

すぐ読みたかったので

近くの図書館で

借りてきました。

 

植物に知性はあるのか?

 

この本は

実に面白い内容でした。

 

植物に対する見方が

変わりましたね。

 

本の中では

いろいろな事例を

挙げていました。

 

例えば、

オジギソウ。

 

アレって葉っぱに触れると

閉じるでしょ?

 

アレね、何度か触っていると

閉じなくなるんですよ。

 

オジギソウって、何度か触られ

これは安全な刺激だと認識すると

閉じなくなるのだそうです。

 

それを確かめるために、ある研究者が

オジギソウの植えられた植木鉢を

高さ10㎝の所から落とす実験を

繰り返ししたんだそうです。

 

そしたら、

最初の数回は閉じたのに

7、8回目ごろになると

急に閉じなくなったそうです。

 

他のオジギソウも同じ反応。

 

研究者は葉っぱが疲れたのかもと

思ったそうです。

 

そこで今度は

横に揺さぶる実験をしました。

 

新たな刺激を

与えようと思ったわけです。

 

実験直後、面白い結果が出ます。

 

横に揺さぶられたオジギソウは

葉を閉じる反応を見せました。

 

疲れてなどいなかったのです。

 

新たな刺激を

認識しているということです。

 

オジギソウは過去の出来事を

記憶していた?刺激の違いが

わかっている?

 

この実験は数百回も行ったそう。

すごい数ですね。

 

それにしても

オジギソウの学習能力は不思議です。

 

この研究者は

刺激を判別できるオジギソウが

どれくらい記憶しておけるのかも

実験しています。

 

その結果は驚異的でしたよ。

 

なんと40日間以上ものあいだ、

記憶を保っていられたそうです。

かなり長く覚えていますね。

 

脳を持たない植物が

なぜそんなに記憶できるのでしょう?

不思議だなあ。

 

ライ麦の話も興味深い

 

ライ麦ってご存知ですか?

ライ麦パンとかありますね。

 

実はライ麦って

もともと雑草だったんです。

 

3千年前から存在し、

小麦と大麦の近くに

よく生えていた雑草だったんです。

 

当時、小麦や大麦が

よく食べられていました。

 

ライ麦は

穂の部分が小麦などに似てて

収穫の際、小麦や大麦と

混ざってしまうことも

多かったみたい。

(混ざっても食べることは

出来ました)

 

 

だから、選別作業では

取り除く手間がかかり

当時は厄介物だったそうです。

 

しかし、

この雑草に転機が訪れます。

 

小麦と大麦が原産地から

だんだんと各地へ広がると、

この厄介者の種も混ざって

広がっていきました。

 

けれど、広がった先が

必ずしも小麦や大麦栽培に適した

地域であるとは限りません。

 

寒さが厳しい地域だったり、

痩せた土地だったり、、、。

 

そんな時に真価を発揮したのが

雑草のライ麦だったのです。

 

ライ麦は

雑草として本来の素質を発揮し、

悪条件下でも小麦や大麦より

ずっと多くの収穫量を残し、

成長していきました。

 

邪魔者じゃなくなったのです。

 

そののち、ライ麦は

栽培植物としての地位を獲得

したのです。

 

ライ麦のように

他の植物と特徴を似せて

存在する植物って他にもあります。

 

レンズマメを真似る

オオハヤズエンドウとか、

セイヨウイラクサと

オオバイヌゴマとか。

 

似せることで

メリットを得られて

いるのでしょうね。

 

秋はなぜ紅葉するのか?

 

秋の紅葉も興味深いのです。

 

葉の色素を変化させるためには

植物自身、エネルギーを

投資しなければなりません。

 

そこまでして

秋の木々たちは

なぜ紅葉するのでしょうか?

 

ある説によると、

紅葉することによって

秋の木々に近づくアブラムシを

近づけさせない目的があるのだそうです。

 

我々、人間の目を

楽しませてくれているのでは

ないのですね。

 

けれど

木々の紅葉って

一斉に変わりますよね?

申し合わせたみたいに。

 

しかも

葉が色付くのは

短い期間しかない。

 

気温で察知しているのでしょうが

気温センサーや気温プログラムが

どこに内蔵されているのでしょうね。

 

もの言わない、ほとんど動かないけど

 

植物は

ものを言いません、自分で動けません。

 

けど、子孫や仲間を残すための

生存プログラムが内蔵されている

気がします。

 

人間には目、鼻、口、耳などが

ありますが、植物も独自の感覚を

持っている気がします。

 

以前、何かで見たんですが、

シメジ農家の奥さんが

旅行などで出かける前、

 

栽培工場内のシメジたちに

「行ってくるよ。待っててね」と

声を掛けると成長が遅くなり、

奥さんが帰ってきた頃に

収穫できる状態になっているという

話を聞き、驚いたのを覚えています。

 

わかってたんですよね?

 

 

今まで、植物ってどちらかというと

我々人間よりも下に見てしまう向きが

正直ありました。

 

今後は意識を変えていかんと

いけませんね。

 

だって、

植物は人間がいなくなっても

生きていけますが、

我々人間は植物がなくなったら

生きていけませんから。

 

今日は植物について

書いてみました。

 

ブログ読んでいただき

ありがとうございます。

 

ではまた。