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「車を売らないショールーム」が増えている本当の理由

 

先日、ポストに1枚のチラシが入っていました。

私が車を買ったホンダカーズの無料点検チラシでした。

 

無料かあ、いいかもなあ、と思いながらも、ここは交換したほうがいいとか、言われるんだろうなと思ってしまう私(今年9月末に車検だから、あと3ヶ月我慢すればいいか)

 

そんな気持ちを抱えたまま、チラシをよく見ると、

「イオンモール春日部ショールーム」という文字が、、、。

 

そういえば、以前、イオン春日部に行った時、1Fかどこかのテナント内に、車だけドーンと置いてあったお店を思い出しました。

 

お店のスペースはそんなに大きくありませんでした。ファミリータイプのワゴン車(ステップワゴンだったかな)が1台置くのがやっとのスペース。

 

でも、その店舗、無人だったんですよね。

 

不思議だなと思いました。スタッフを置いておかなくて、これで売れるのかな、と。

 

テナント代、高いだろうに、車だけ置いておくなんて勿体ないなと思いました。

 

あれがホンダのショールームだったんですね。

 

車を売らないショールーム?

 

そのチラシを見てから数日経ち、ネットでビジネスニュースをチェックしていたら、たまたま「車を売らないショールーム」の記事を見つけました。

 

現在、車メーカーは、車を直接売らない施設(車を売らないショールームなど)を作ったり、イベントを行う活動を行っており、その動きは、より活発になっているそうです。

 

知らなかったなあ。

 

車を売らないショールームの最大の目的は、購入意欲が低い潜在層若年層に気軽に車に触れてもらうためだそうです。

 

なぜそのようなことをするかというと、ユーザーというのは「購入意欲がない状態」で販売ディーラーを気軽に訪れるのは難しいからです。

 

車のショールームって購入を考えている時ですら「しつこく営業されるのでは」「無理にオプションを勧められそう」と身構えてしまいます。

 

購入を考えている人ですらこのような気持ちになるのですから、買う予定がない人なら、なおさら足を運びにくいと思います。

 

なので、ディーラーに足を運ばない層へアプローチするため、わざわざ商業施設などに店舗を構える戦略を取っているんですね。

 

若年層の車離れが加速

 

昨日だったかな。日経のニュースで「Z世代のクルマ離れ急加速」といった記事を見つけました。

 

車両価格や維持費の高さを背景に、特に地方でクルマ離れの意識が急速に広がっているそうです。

 

私は、数字で、どのような変化があるのか知りたいと思いました。

 

20歳の運転免許保有率を調べてみました。

 

・2023年 61.2%

・2026年 51.3%

わずか3年で10人に1人近くが免許を持たなくなった計算です。これはかなり大きな変化ですね。

 

ちなみに、2011年時点では、全国の20代の免許保有率は80%以上でした。

 

一方で、「自分は車離れしている」と感じるZ世代はさらに増えています。

 

・東京都 2022年 約56% 

     2026年 67.6%

・地方  2022年 約23%

     2026年 47.6%

 

やはり地方のほうが数値の変化が大きく、車離れが加速しているのがわかりますね。4年でこの変化は大きいですね。

 

地方って、生活必需品として車を利用する人が多いと思っていました。地方の若者がこれだけ車への意識が遠のいているのは驚きました。

 

調べてみたら、今の若者は、欲しくないのではなく、「買えない・持たない」という選択をしているそうです。

 

・車以外にお金を使いたい

・維持費が高い

・公共交通機関で十分

・交通事故が怖い

 

といった理由が多いとのこと。

 

なんとなく理解できますね。車って買うのに高いし、維持費もかかりますからね。

 

でも地方で生活するには車がないと不便だろうなあ。

 

売らないショールームは車メーカーの危機感の表れ?

 

私が思うに、この物価高も含め、若年層だけでなく、全年齢層で、車に対する意識は変わってきていると思っています。

 

「買いたいけど買えない人」が増えてきていると思うんです。

 

昔は頻繁に買い替えている人がいましたが、今は少ないと思います。

 

車メーカーも従来のやり方では売れない時代になっているでしょう。

 

若年層のクルマ離れが年々加速している現実を見ると、将来的に買ってくれる購買層は少なくなるのは目に見えています。

 

車を売らないショールームは、その危機感の表れのひとつだと思いました。

 

売る時代からファンを育てる時代へ

 

イオンで見かけた無人のショールーム。

 

当時は「これで売れるのかな」と思っていました。

でも今なら分かります。

 

あれは車を売る場所ではなく、未来のお客さんやファンと出会う場所だったのでしょう。

 

車業界だけではありません。

 

私の仕事であるホームページ制作や広告運用でも、「売り込む」より「まず相談してもらう」という流れが強くなっています。

 

売る時代から、ファンを育てる時代へ。

 

イオンで見かけた無人のショールームは、その時代の変化を象徴する存在だったのかもしれません。