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なぜ人は逃げ遅れてしまうのか?

日本気象協会のサイトより
日本気象協会のサイトより

 

昨日は地震で

大きく揺れましたね。

 

私はちょうど

TSUTAYAに入った瞬間でした。

 

強い揺れで入口の

自動ドアが開いたり閉じたり

不自然な動きをしていました。

 

とっさに外に出た私。

 

実は私、地震が起きる前の

変な違和感を感じやすいようで

地震が起きる前に

地震が来るっていうのが

わかることが多い。

 

緊急地震速報の

警報アラームが

鳴らなかったこともあり

他の人たちは

キョロキョロして

すぐ動けなかったみたい。

 

ほとんど外に

人は出てきませんでした。

 

TSUTAYAは

棚にDVDや本などが積まれ

倒れやすいにも関わらず

店の中にほとんどの人がいました。

 

ああいう時って

正常性バイアスや

多数派同調バイアスが

働く場合があるそうです。

 

逃げ遅れの心理と言えるかな。

 

「自分は大丈夫だ」とか

「周りの人は逃げてないから大丈夫だ」

と思い込んでしまい、

逃げ遅れてしまうのだそうです。

 

三陸で受け継がれてきた「てんでんこ」という言葉

 

私は今回の揺れで

10年前を

思い出しました。

 

私だけじゃないと思います。

 

そして、私は

「てんでんこ」という言葉を

思い出しました。

 

三陸地方で

伝えられてきた言葉です。

 

ご存知ですか?

 

「てんでんこ」は

各自、めいめいを意味する

名詞「てんでん」に

東北方言などで見られる

縮小辞「こ」が付いた言葉です。

 

津波てんでんこ、命てんでんこ

といった使われ方をし、

津波はめいめい、

命は各自を意味します。

 

「他人のことは気にせず

自分の命は自分で守れ」という

意味合いがある標語です。

 

さらにこの「てんでんこ」には

「結果として自分自身は助かり

他人を助けられなかったとしても

それを非難しない」という不文律も

この言葉には含まれています。

 

児童・生徒562人全員が

自らの命を守った釜石の奇跡は

この標語があったから

助かったのだそうです。

 

災害が発生した直後は

先ほどの正常性バイアスが働き

なかなか動けない場合もありますが

こうした教訓のような標語が

あることで自分の命だけでなく

周りの命も助かる確率が高まるのだ

ということがわかります。

 

私たちは今後、

地震や洪水、火災など

どんな災害がいつ身に降りかかるか

わかりません。

 

てんでんこの精神は

意識して身につけておくべき

ことだなとあらためて感じました。

 

ブログ読んでいただき

ありがとうございます。

 

ではまた。