『養老先生、病院へ行く』
養老孟司/著 、中川恵一/著 新潮文庫
書店でたまたま見つけて、今読んでいます。
実は私も病院嫌いでして。
私は自己治癒力を信頼しているというか、基本的に、本当にどうしようもなく体調が改善しない時や自分では手に負えない事態が身体に発生した時にしか病院を頼っていません。
養老先生も病院嫌いだそう。養老先生は、体調が悪い日が続いていたそうで、どうしようもなくなり、教え子であり、長年の知り合いである中川先生が働いている東大病院に行ったそうです。
本人としては「身体の声」が病院に行くように言っていたから行ったのだとか。
でも行って良かったそうです。心筋梗塞を起こしていたとのこと。心臓の一部が100%詰まっていて、処置が遅かったら死んでいたそうです。
この本で養老先生がおっしゃっていましたが、私も病院に一度かかってしまう(取り込まれてしまう)と「医療システム」という枠に入れられてしまうのが怖いのです。
つまり、検査や診察などを受けて、酒はダメだとか、もっとダイエットしたほうが良いとか、この甘い物は控えたほうが良いとか言われたり、あるいはピロリ菌が検出されたから除菌しましょうとか、あなたの年代だとこの病気のリスクが高まるからこの処置をしておいたほうが良いといった、現代の医療システムの枠に入れられてしまうのが嫌なのです。
現代の医療は、昔よりも画一化され、どの医療機関に行っても、ある程度の水準の医療を受けることが出来ます。
統計学というか、これまでのデータを活かして、こういう生活をしているとこの病気になりやすいとか、この年齢になるとこの病気にかかりやすいといったデータがあるからですが。
養老先生はもともと解剖医。医者でした。医療のことはよくご存知でしょう。そういう人が病院嫌いというのがすごく興味深いなと思いました。
この本の面白いところ
この本は、東大病院の中川先生との共著です。
ですので、今回の件に対して、養老先生自身がどう思ったかを記述している文章だけでなく、中川先生から見た今回の件について語った章があり、両者の見解はとても面白いものでした。
さらに、この本の最終章には、養老先生、中川先生、ヤマザキマリさんの3人の鼎談も掲載されていました。
それはまだ読んでいないのですが、パラっと読んだら、なかなか面白そうでした。
そんなわけで、読み進めてみようと思います。



