先日、タモリさんと山中伸弥さんによる
AIの特集番組を観ました。
テーマは「AIは人間を超えるか?」
何気なく見始めたのですが、
面白くて最後まで観てしまいました。
山中先生も対話型AIを
研究などで活用しているそうです。
さらにアメリカに出張に行った際には、
自動運転車によく乗車しているとのこと。
最初は戸惑ったそうですが、
慣れてしまうと自動運転のほうが
安全だと感じるとおっしゃっていました。
AIロボット Ameca(アメカ)とは?
Ameca(アメカ)という
AIロボットをご存知ですか?
Amecaは、AIと人との
自然なコミュニケーションを行うため、
イギリスのロボティクス企業
エンジニアード・アーツ社が開発した
ヒューマノイド型ロボットです。
テレビやYouTubeなどのメディアで
見かけた人もいるのではないでしょうか?
頭脳には対話型AIを搭載。
人間のようなリアルな表情を
表現しながら会話することが出来る
画期的なAIロボットです。
番組内では、
そのAmecaにインタビューしていました。
これ面白かったです。
インタビューの中で
特に興味深い質問がありました。
それは、、、
「あなたは人間になりたいですか?」
という質問。
AIロボットに対して、
人間になりたいかという質問。
どう答えたのでしょうか?
Ameca「人間になりたいかはわかりませんが、
人間のような知能は持ちたいです。
なぜ人間は
これほど心を打つものを創造できるのですか?
なぜ人間はこれほど高度な文明を築けるのですか?
私にとって人間とは、
地球上で最も知的に進化した驚くべき生物です」
と答えていました。
「人間のような知能を持ちたい」という箇所が
とても面白いなと感じました。
タモリさんは、人間側が喜ぶような
もっともらしい回答をしてきたなあと
おっしゃっていました。
(私もそう思いました。笑)
対話型AIの仕組み
対話型AIって、
「大規模言語モデル」のおかげで
成り立っているんですって。
これは対話型AIの基盤となる技術です。
わかりやすく説明すると、、、
われわれ人間は言葉を使いますよね。
言葉というのは
「単語」と「単語」の並びです。
つまり、この単語がくれば
次にこの単語がくる確率が高いというように
あくまでも言葉の繋がりを
覚えているにすぎません。
文章や会話というのも
単語と単語を並べて成立しています。
これは対話型AIとのやり取りでも同様です。
対話型AIも単語と単語を並べているだけ。
文字通り、大規模な言語データを
学習させて単語と単語の繋がりを予測させ、
それを文章として打ち出している。
このように考えると、
実は対話型AIがやっているのは、
「ただ次の単語を予測するだけ」なんです。
こちらが質問したことに対して
答えてくれるシステムだと思っていますが、
実は一番ありえそうな続きを書いているだけ。
この仕組みは、目から鱗でした。
ですから、良い回答を得るためには
こちらから投げかける質問を
上手に書かないとこちらが求める
素晴らしい回答には至りません。
私もチャットGPTを使っていますが、
質問の仕方によって回答内容が異なると感じます。
時折り、こちらが思ってもいなかった
創造的なアイデアを出してくれる時がありますが
それはこちらがある程度、前提となる情報を与えて
それを踏まえて回答をしてもらうといった
やり方の時により良い回答が出やすい気がします。
AIはなぜ創造的な答えを出せるのか?
対話型AIは、
ただ次の単語を予測するだけです。
でも、時おり創造的な
素晴らしい回答をする時があります。
これはどういうことなのか?
次の単語を予測するだけですが、
次の単語を予測することが
創造性を生むことに繋がるのです。
ということは、
われわれ人間の創造性も
次の単語を予測できるから
生まれているのでしょうか?
人間の脳とAIのちがい
AI研究の第一人者の
東大の松尾豊教授いわく、
知能=予測能力なんだそうです。
面白いですね。
松尾教授は、
われわれの人間の予測能力は凄いと
おっしゃっていました。
例えば、われわれは映画やドラマを観て、
この人が犯人じゃないか、
この人はこの人を好きになるんじゃないか、
というように色々予測しながら観ています。
この行為は皆さん何気なく行っていますが、
実は高度な行為なんです。
物語といったエンターテイメントは
人間の知能が持つ
「予測性」を利用しているんですね。
言葉を予測することで
心の動きも理解できてしまう。
もしかしたら人間という生き物は
言葉を予測することが
できるようになったから
「心」が生まれたのかもしれません。
番組ゲストの吉岡里帆さんが
こうおっしゃっていたのが印象的でした。
「言葉が複雑化したことで
われわれの心も複雑に出来ていると
言えるのかもしれない。」
これは本質を突いている気がします。
ということは、AIも
次の言葉を予測する行為を究極まで学習すると
その背景にある文脈や心の動きまでも
わかるようになっていくのですかね。
AIは人間を超えるのか?
AIの次なるブレイクスルーを
実現するカギとなるのは
人間の脳だそうです。
なぜなら人間の脳は電力的に見ても
とても少ないエネルギーで活動でき、
そして複雑なことも短時間で
覚えることが出来るからです。
ネットワークの数で比較すると
対話型AI: 2兆個
人間の脳:1,000兆個。
人間の脳のほうが500倍も複雑なんです。
こうしてみるとAIはまだまだ
人間の脳には及ばないのですね。
AIを動かすのに、
相当な電力を使うそうなので
現在のAIだと効率性は悪いのでしょう。
さて、人間の脳がどれくらい凄いかを
説明する時によく使われる事例を
出してみますね。
例えば、あなたは他人の家に行って
コーヒーを淹れることは出来ますか?
お湯を沸かして、
コーヒーを注ぐ器を用意して、、、
と初めての環境でも道具が置いてあれば
なんとか段取りをすることが出来ます。
人間には出来るんです。
人間は初めて見る環境でも
自分で考え適応できます。
しかし、AIには
初めての環境では
すぐには出来ないそうです。
かなり難しいとのこと。
それほど高度なことを
われわれの脳は行っているのです。
ですから、人間の脳のメカニズムを
解明することで、それをAIに活用しようという
取り組みが今まさに行われているそうです。
人間の脳も神経細胞という
ネットワークを活かして動いていますものね。
解明されれば、
あらゆる局面に対応できる汎用型人工知能の
進化がさらに加速するそうです。
今回のAI特集を見て、
人工知能が発達していくさまは、
人間が脳を進化させていくさまに
見えたのは私だけでしょうか?
つまり、人間の脳の進化のプロセスを
今まさに私たちは
体感しているんじゃないかと思ったんです。
何にでも対応できる汎用型AIが生まれたら
人間の脳以上のものになるのでしょうね。
楽しみな反面、怖い気もします。
そんなわけで今日は、
AIについて書いてみました。
読んでいただきありがとうございました。
何かの気付きになれば幸いです。



