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二面性

 ここ数日の、あるお客様対応で精神的に疲労してしまった。

 

 ことの発端は「インターネットが繋がらなくなった。Wi-Fiのルーターがおかしい。見てほしい。」という相談から。そのお客様は高齢の社長さんでインターネットなどは詳しくない方。

 

 見に行くと、たしかにつながっていない。Wi-Fiのルーターがつながらないのはうちでもたまにあった。だからそういう時はコンセントから電源を外すなど行うとつながることがある。そこの場合もそうした。

 

 だが、つながらない。今度はWi-Fiルーターや終端装置の電源を外すやり方を行う。30分くらい時間を置いてから電源を入れた。

 

 でもダメ。その日はそのお客様が仕事があるということで帰ってきた。

 

 それから2日くらいしたあとまた伺った。原因が不明だったため、プロバイダーのお客様センターへ電話をかけた。ちなみにプロバイダーはBIGLOBE。お客様センターの人と話すうちに原因がわかってきて、いろいろ調べてくれたら、「NTT回線」と「プロバイダー回線」がつながっていないことがわかった。

 

 そのため、NTT東日本に連絡し、プロバイダー回線とつなげてもらうよう手配しようとした。けれど、そのお客様のところの回線はNTT東日本が管理しているのではなく、ある「光コラボレーション事業者」が管理しているというものだった。

 

 光コラボレーション事業者?

 

 初めて聞いた。

 

 調べたら、光コラボレーション事業者というのはNTT東日本やNTT西日本から回線を借りて販売する事業者のことだそう。

 

 しかし、この事業者。ネットで調べたらトラブルが多発している。高齢者を狙って今よりも電話料金が安くなると言い、契約させている事業者もいるようだ。

 

 お客様に光コラボレーション事業者と電話回線の契約になっていると伝えると「知らない。契約した覚えがない」とのこと。

 

 ん?どういうこと?

 

 NTT東日本に電話した時に念のため、その光コラボレーション事業者の連絡先を聞いておいた(賢い私。自慢か?)。

 

 お客様がその事業者に直接電話をかけた。すると、担当者が不在。要件を話すと、今、解約すると3万の違約金がかかるとのこと。

 

 契約した覚えもないし、契約書がそもそもない。電話先の女性スタッフと話してもラチがあかないので後日、担当者に来てもらうことになった。

 

 それから数日後、その担当者が来ることになった。お客様は私に同席してほしいと何度もお願いしてきた。私は正直、面倒なニオイがしたので同席は嫌だった。だけど、高齢の人に涙目で言われると弱い。

 

 同席することにした。なんにも口出ししませんからと伝えて。

 

 当日、午後2時の約束だったが、2時30分になっても、その担当者は来なかった。すっぽかし?逃げた?

 

 たまらず、お客様がその会社に電話。

 

 すると、担当者は向かっているのだそう(ホントに?)。

 

 それからしばらくして担当者がやってきた。3時だと勘違いしていたとのこと。

 

 お客様が今回の経緯を話すと、申し込んでいただいていますと言ってきた。申込書など契約書にサインした覚えはないと伝えると用紙を出してきた。

 

 アンケートみたいな項目が書かれている紙。よおーく見ると上のほうにめちゃくちゃ小さく申込書と書かれている。フォントで言うと6とか。

 

 電話料金を今より安くしたいですか?みたいな項目が並び、最後に署名する欄がある。A4くらい紙をヨコにしたもの。半分にはアンケート、半分には料金プランの項目がある。

 

 おそらく、アンケートを書いたつもりが契約書に記入していたことになっている。巧妙な手口だ。

 

 私は久しぶりにヒートアップしてしまった。声を荒げてしまった。なんにも口出ししないと言っていたのに、、、。

 

 その事業者とお客様が交わしたという契約書を持ってきていなかったため、すぐ取りに帰って持ってくるよう伝えた。

 

 ちなみにその担当者の説明だと月額の回線使用料金は200〜300円ほど安くなるようだ。

 

 私は次の仕事があったのでそこで帰ってきた。あとでお客様から連絡があり、その事業者と契約を続けるという話になったとのこと。回線もネットとつなげてくれたそうです。

 

 悪質な契約手法だったので今後が心配ですがお客様が判断したのだから何も言いますまい。

 疲れて事務所に戻ると、入り口近くにユリみたいな花が咲いていた。ひときわ目立ってて思わずパシャリ。

 

 この色のユリの花言葉を調べたら、「華麗、愉快、軽率」。

 

 愉快?軽率?

 

 愉快な人もほかの人が見たら、軽率に見えるということだろうか。笑

 

 今回も電話料金が安くなるからと言われて安易にアンケートみたいな契約書にサインしていた。「安い」=「何かある」と疑いの目を持つことも大切なのかもしれません。

 

 長々と書いてしまいました。ブログ読んでいただきありがとうございます。

 

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