先日、タモリさんと山中伸弥さんの番組を観ました。
番組テーマは「ヒトはなぜ音楽を愛するのか」。
番組の中でも特に興味を惹かれたのが
「人間の脳には音楽の予測機能がある」ということ。
人は音楽のリズムが聞こえると
脳の中で「予測機能」が働き始めます。
例えば、
ポン、ポン、ポンと3拍子で
太鼓が鳴っていると、そのリズムで
次もポン、ポン、ポンと
音がすると予測できますよね。
繰り返されるリズムを聞いているうちに
次にどんなリズムが来るか予測を始めるんです。
それによって、
脳の報酬系が「快感物質」を出すといいます。
しかし、一定のリズムは
予測が簡単なので脳は飽きてしまいます。
そこで、違ったリズムを重ねます。
そうすると複雑なリズムが生まれます。
予測が複雑になると脳が喜ぶそうです。
快感物質がまた出てくるのです。
つまり、
・リズムが続く → 予測しやすい
・突然違うリズムが来る → 予測が裏切られる
・脳が驚く → ドーパミンが出る(報酬系が動く)
だから、単純で単調すぎる曲は
途中で飽きてしまいます。
最新のヒット曲は、
「キャッチーで覚えやすい部分」
+「ほんの少しの予測の裏切り」
が組み合わさっていることが多いそうです。
この裏切りのバランスが絶妙だと、
中毒性が生まれるのでしょうね。
トゥントゥントゥンサフール
話は変わりますが、
最近「トゥントゥントゥンサフール」を知りました。
知っていましたか?

↑生成AIが作った
生き物と物を組み合わせた
ちょいキモ怖キャラクターです。
(コンタックという薬のCMに
出てきそうなキャラですね。笑)
子どもたちのあいだで流行っているそうです。
普通のアニメのキャラクターって、
見た瞬間に「予測できる」デザインと動き
が多いんですよね。
トゥントゥントゥンサフールは違います。
トゥントゥントゥンサフールというのも
キャラクターの名前ですが、
他のキャラも名前が独特で覚えづらい名前です。
覚えづらい名前というのも受けているそうです。
さらにキャラクターの動きも
変則的な動きをしたりする時があり、
そうした動きも面白いと受けているとのこと。
つまり、
・名前が覚えづらい
・キャラの形がユニークで予測できない
・動きが面白い
・見た目はちょいキモなのになぜか癖になる
これってまさしく、
キャラクター界の裏切りリズム
とも言えますよね。
子どもたちの脳は柔軟で「驚き」を好むので、
・予測できない → もっと見たくなる
・もっと見たい → また驚く
・また驚く → 快感物質が出る
というループが成立したのだと思います。
トゥントゥントゥンサフールは、
どんどん新しいキャラクターが出ていて、
新しい動画が出ているそうです。
そうしたことも
人気が続く理由の一つなのでしょうね。
生成AIが作ったキャラが人気だなんて。
面白いなあ。時代だなあ。
音楽の予測機能とトゥントゥントゥンサフールの共通点
私、思ったんですが、
音楽の予測機能と
トゥントゥントゥンサフールって、
関連性がありますよね?
つまり、どちらも
予測が複雑になる(予測が裏切られる)と
脳が喜ぶ(面白いと感じる)んです。
エアロビなどの運動系も同様?
さらに言えば、
私が毎週やっている
エアロビやステップエクササイズ。
レッスンを受けた時、
単調なステップだとすぐ覚えられてしまい、
レッスン後、物足りなく感じる時があります。
もうちょっと複雑な動きも足してくれたら
難しい動きが自分にも出来たと感じて、
満足感が出てくるんだけど、
と感じる時がたまにあるのです。
つまり、先生の動きを見て、
「あ、今の動き、読めた」
「あ、出来た!」となると、
ドーパミンが出て報酬系が喜ぶ。
その結果、
「楽しかった!」「達成感があった!」
「もう一回やりたい!」
という感情が生まれる。
これも脳の報酬系と関係がありそうですよね。
「予測脳」を活かしてヒット作を作る⁉︎
私は脳が予測し、
その予想を少し裏切ることで
報酬(快感物質)を得ようする脳の仕組みを
「予測脳」と名付けました。
(完全なる造語です。笑)
予測脳は、娯楽で大活躍する機能です。
つまり、
人間の娯楽・中毒性のほとんどは、
脳が未来を当てたい、予想を裏切られたい
という欲求で成立しているからです。
「少し予測できるけど完全にはできない」
「裏切りが心地いい」という
予測脳の法則を活かせば、
ヒット作を作れそうな気がします。
ただ、複雑になり過ぎてしまうと、
理解できなくて敬遠されたり、
嫌悪されたりしてしまいます。
逆に、予測しやすいと
脳が単調だと思って退屈してしまいます。
絶妙すぎるバランスで脳を翻弄する
のが大事なんでしょうね。
心が喜んでいるんじゃなく、脳が喜んでいた?
音楽やアニメ、運動する喜びって
「心」が喜んでいるんだと思っていました。
でも、まさか「脳」が喜んでいたなんて。
思いもしなかったなあ。
心で感じているつもりでも、実は脳が喜んでいる。
私たちの感情って、奥深いですね。
そんなわけで今日は、
予測脳 ─ なぜ人は「予想外」に惹かれるのか? ─
について書いてみました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次回のブログ記事もお楽しみください。



