※このブログ記事は、
アニメ「不滅のあなたへ」シーズン3の
ネタバレを含みます。
知りたくない方は読むのをお控えください。
不滅のあなたへの主人公フシ
先日、見たアニメ「不滅のあなたへ」で
「不老不死」について考えさせられる
シーンがありました。
主人公フシは、不死身の存在。
フシは古代、中世のような時代を経て、
人間を滅ぼそうとしていた宿敵ノッカーを倒します。
倒しましたが、人間社会において、
完全な平和を取り戻すため、
フシは自らが木のような存在になり、
根っこを地上全体に張り巡らせ、
人類に危機が及ばないようにしていました。
数百年後、
本当の平和がやってきたと感じ、
現代に目覚めるフシ。
平和な社会で幸せな暮らしをして欲しいと
かつての仲間を生き返らせ、
一緒に暮らし始めたフシ。
平和=幸せに暮らせると思っていたフシ。
しかし、その仲間たちは
この現代の生活に合わせようと必死。
一見すると幸せには見えません。
さらに仲間の中には、
今、一緒に暮らす家を出て
別の土地で暮らし始めたいと
思う仲間も出てきました。
フシは不死身ですが、
フシの仲間は不死身ではありません。
いつかは死にます。
そのことを考えたフシは、
自分だけが取り残されてしまうと
ものすごいさみしさが湧いてくるのです。
不老不死だったら
当然それは起こりうると思いました。
葬送のフリーレンの主人公フリーレン
話は変わりまして、
アニメ「葬送のフリーレン」。
このアニメでも、
不老不死に近い主人公が登場します。
主人公のフリーレンは、エルフの魔法使いです。
エルフという種族は、長寿命で、
数百年から千年以上生きると言われています。
実際、フリーレンは、
勇者のパーティーに加わったのち、
魔王を討伐した旅から
すでに数十年が経過しても
外見がほとんど変わりません。
このフリーレン。
私が感じるに、
人間に対する関心が薄いように感じます。
しかし、そのフリーレンも
魔王討伐を終え、数十年後、
仲間たちが老いて死んでいく姿を見て
ようやく気づくのです。
「あれ、私、
この人たちのこと何も知らなかった」と。
エルフは千年単位で生きる種族。
一方、人間はせいぜい数十年。
長寿ゆえに、仲間たちへの感情を
掘り下げる前に仲間は年老い、死んでしまう。
時間感覚が異なるので、
人への興味の持ち方が異なるというのも
あると思いますが、
今回、アニメ「不滅のあなたへ」の
主人公のフシの仲間と別れる
喪失感に耐えられない姿を見て、
フリーレンはあえて
人間に関心を持たないのかとも思いました。
知り合った仲間たち、
一人ひとりに向き合い続けてしまうと、
その人たちが亡くなった時、
喪失感で心が疲弊してしまうからです。
今回の不老不死の件、
自分なりに色々考えさせられました。
アニメ「鬼滅の刃」の
煉獄杏寿郎の言葉も頭に浮かんでしまった。
「老いることも死ぬことも、
人間という儚い生き物の美しさだ。
老いるからこそ、死ぬからこそ
堪らなく愛おしく、尊いのだ」
命は、人生は一度きり。
終わりがあるから、密度が上がる。
時間が有限だから、今日が濃くなる。
永遠の命は、
無限の時間をくれる代わりに、
「今」の尊さを薄めてしまう
可能性があるんだろうなあ。
煉獄さんの言葉は、
命を大切に扱うことや、
いつ死ぬか分からないからこそ
今を全力で生きる尊さを伝えていますよね。
この命が永遠に続くとしたら、
この時間に終わりがないとしたら、
今を全力で生きようとしないかもしれない。
長く生きることによる
弊害やマイナス面のほうが多いかもしれないなあ。
などと、勝手なことを言ってしまった。
アニメから
人生哲学のようなことを学べるなんて、
最近のアニメは奥深いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。



