

今日のブログテーマは
天皇家のお手振り。
お手振りから
気付かされたことについて
書いてみようと思います。
「お手振り」という言葉、
ご存知ですか?
皇族の方々の手の振り方は、
いわゆる「お手振り」と呼ばれています。
特徴的なのは、
「手首を中心に肘をあまり使わずに
左右にゆっくり振る」という動作です。
このお手振りは
皇室の所作を指導する専門家によって
歩き方、座り方、立ち居振る舞いと共に
「手の振り方」も指導を受けていると
いわれています。
ゆっくり手を振る動作は
威厳と品位を保つための所作で
優雅さを表現しているといわれます。
また、手首のスナップを利用した
コンパクトな動きなので、
長時間続けても疲れにくい動作
とされています。
あのゆったりとした手の振り方が
品があっていいですね。
ちなみにお手振りは戦後に皇族の方々が
国民との距離を縮める象徴的な行動として
広まったと言われています。
それまでは
皇室が国民と近しく接する機会は
限られていましたが、
戦後の巡幸(地方訪問)等をきっかけに
お手振りは親しみと敬意を
同時に表現する動作として
定着していったとのこと。
なので、皇室の手の振り方は
単なる礼儀以上に、文化と伝統、
実用性のバランスがとれた動作なんですね。
手を振る動作は最強の非言語コミュニケーション
よくよく考えたら
手を振って意思表示する行為って
最強の非言語コミュニケーション
だと思いました。
だって、声を張らなくても、
あの動作一つで多くの人に
挨拶が伝わるのですから。
お手振りってちょうど良い塩梅の
コミュニケーションですよね。
手を振るわけですから
当然ながら拒絶した態度ではありません。
OKとか了解のような
意思表示のサインでもない。
上から目線の偉そうな仕草でもない。
堅苦しさも感じない。
言葉だと慎重さが求められる場面でも
お手振りには余計な解釈が入りづらいので
感情的な摩擦も起こりにくい。
こちらとしては
私に手を振ってくれたと受け取ることができ、
両者にとって言葉を介さず
前向きなコミュニケーションを行うことができる。
手を振るだけなのに手を振る行為には
とても素晴らしい要素が詰まっていて、
効率良く特定の人、又は大勢の方に向けて
親しみや敬意を表せる
最強(最高)のコミュニケーションだと
思いました。
そんなわけで今日は
天皇家のお手振りから気付かされた
ことについて書いてみました。
何かの気づきになれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
宮内庁では公式インスタグラムを
開設しています。
(そういう時代になったのですね。
天皇陛下や皇后陛下の公務の様子が、
インスタで見られるなんて、
昔では考えられませんでしたよね。)